MEMBERプロジェクトメンバー

  • 坂口拓馬

    東海東京証券
    東京金融公益法人部
    坂口拓馬
    2019年入社

  • 岩崎俊輔

    東海東京証券
    オルクドールソサエティ部
    岩崎俊輔
    2015年入社

  • 進藤達

    東海東京証券
    東京企業金融部
    進藤達
    2016年入社

OUTLINEプロジェクト概要

オルクドールを舞台にした、独自の企業支援策

目指したのは、企業の成長と支援が
循環し続ける世界

岩崎 当社は2022年6月、「東京オープンイノベーションカレッジ(以下、東京OIC)」を創設しました。これは、東海東京証券の中心拠点である中部地域で先行して取り組む「中部オープンイノベーションカレッジ」の東京版にあたるもので、企業経営者、大学関係者を中心に参加者同士の研鑽やネットワークづくりの場として行っています。私は担当者の一人として、企画の構想から立ち上げ、企画運営に携わっています。
始動にあたって会社から言われたのが、「東京らしい特色を出すこと」。東京OICは富裕層向け会員サービスを行うオルクドールを中心とした展開が決まっていたため、上場企業の経営者をはじめとする会員さまを巻き込みながら、未来に発展性のあるテーマを設定し、新たな価値を生み出したいと考えました。

進藤 私たちの部署は2年前にスタートアップ支援チームを新設し、スタートアップ企業による事業プレゼンイベント「オルクドールピッチ」を隔月開催しています。岩崎とは集客や会場設営のための連携を図ってきていたので、「東京OICの枠組みで、一緒に活動できないか」と話しが進み実現につながりました。

岩崎 企業経営者の中には後進の指導に熱心な方が多くいらっしゃいます。その方たちを東京OICのイベント(ピッチ、勉強会)にお招きし、将来有望な若手経営者との交流の場を作ることで、スタートアップ企業の経営者の成長機会の創出にもつながっていく、と考えたのです。

金融外のソリューションで地域に貢献

企画の成功が示唆する
東京OICの向かうべき未来

岩崎 現在、東京OICは有望なスタートアップを見つけるための「オルクドールピッチ」、オープンイノベーションをテーマにした「勉強会」を軸に展開しています。初回の勉強会にはノーベル物理学賞を受賞された天野浩先生をお招きし、大学が有するディープテック領域の技術をいかに社会実装していくかをテーマにお話しいただきました。翌月のピッチイベントと合わせ、盛況のうちに終えることができましたが、その裏には法人営業部をはじめとする、多くの社員の協力があります。

坂口 オルクドール会員さまのみならず、すでに取引のある法人さまをはじめ、広く参加者を募りたいという岩崎たちの要望を受け、私が所属する東京金融公益法人部では、学校法人さまを対象に、毎回企画をご案内しています。近年は大学発ベンチャーの動きも盛んなので、「こういう情報は積極的にいただきたいです」と喜ばれることも多いです。

岩崎 ピッチイベントも、毎回進藤が面白いスタートアップ企業を選りすぐってくれるので、会員さまからも「ユニークな企業があるもんだね」と、よく声をかけていただきます。

進藤 おかげさまで、ピッチイベントは評判が上々で、今まで接点の少なかったお客さまをお誘いすると、とても喜ばれます。こうしたイベントにご参加いただけるような方は、経営企画部門や経営戦略を担う部署に所属されていたりするので、私たちの部署が単独で実施していたときよりも、ずいぶんお客さまとの接点が広がったと感じています。

企画の成功が示唆する東京OICの向かうべき未来

イノベーション発信基地としての
役割を担っていく

岩崎 オープンイノベーションと銘打っているのですから、今後は参加者同士のビジネスマッチングが活発に行える環境をつくっていきたいです。ただ、そのためには、企画を定着させていくことが大事です。「1回、2回と参加したけれど、次からはもういいや」と、お客さまがならないよう、一つひとつの質を高めていきたいです。

進藤 登壇したスタートアップ企業の方から、「新しい出会いやつながりを持つことができました」と報告を受けることが少しずつ増えてきました。引き続き、キラリと光る企業を見つけ出すことで、良いコンテンツをお届けしていきたいです。さらには登壇企業だけでなく、オーディエンス、あわよくば当社も、みんなが楽しいと思える時間をつくっていきたいですね。

坂口 今後は各法人さまに起業と投資に関する有用な情報をお届けすることと並行して、大学側の声を東京OICにフィードバックしていくことも考えていきたいです。いずれは、当社が学内ベンチャーの上場に携わることに発展していくといいですね。

岩崎 私たちは、東京OIC参加者の皆さまと一緒にスタートアップの事業成長に必要な各種支援、例えば、製品・サービスの開発、販路拡大パートナーとなることや、将来的には参加者の出資によるファンドを組成し資金調達ニーズへ対応することも視野に支援を行うことで、ユニコーン企業を生み出すことができたら、という将来のビジョンも描いています。オルクドールピッチに登壇したスタートアップ企業が上場を果たせば、この先、オルクドールメンバーになっていただける可能性が高まりますし、ゆくゆくは後進のスタートアップを育てる立場になって……という循環もつくっていけるでしょう。時間軸の長いプロジェクトですが、さまざまな立場の方から東京OICに参加したいと思ってもらえるような、一目置かれる場へと発展させていきたいです。

イノベーション発信基地としての役割を担っていく

TIPS

富裕層のお客さま向けブランド「Orque d’or(オルクドール)」は現在、名古屋・東京の二都市で展開。「人・空間・おもてなし」をコンセプトに、専任のコンサルタントが金融サービスをはじめ、医療や教育に関するお手伝いのほか、音楽、絵画、グルメなどの金融以外のサービスも提供しています。
「オルクドール」の名称は、フランス語で「鯱」を表す「Orque」と、「金」を表す「d’or」を組み合わせたもの。「金鯱」を意味しています。