時を超えて
受け継がれる
挑戦のカルチャー
時代の一歩先を見つめ
独自の戦略で可能性を切り開く
証券業界は近年、群雄割拠の様相を強めています。現状に甘んじていると明るい未来は見えてきません。そこで私たちは常に次のステップに進められるように、業界において独自のポジションを確立することに力を注いできました。その成果の1つと言えるのがアライアンスです。当社は全国で有数の地方銀行グループとの連携を強化してきました。各地方銀行が持つ顧客基盤と当社が持つ証券業のノウハウを融合させることで、金融の新たなビジネスモデルを創出できたと自負しております。そして、金融サービスと非金融サービスを融合させた富裕層向けのプライベートバンキングサービス「オルクドール」を他社に先駆けて導入し、大きく成長させたことも挑戦の代表的な成果です。「オルクドール」では、ピッチイベントをはじめとしたスタートアップ支援も展開。日本発のユニコーン企業を生み出すことを通じて、社会への貢献を目指しています。スマホ証券をはじめとしたデジタル技術を活用した新サービスの進展も、数年間の挑戦を経て、いよいよ大きく花が咲く時期を迎えています。
私たちの挑戦は人材戦略にも及びます。一人ひとりがプロフェッショナルな人材となり、人間力と専門性の向上を目指していくために、2019年からジョブ型人事制度を導入しました。また、優秀な人材の確保やイノベーションの創出につなげるために、ダイバーシティの推進も積極的に行ってきました。2023年にはグループの中核をなす東海東京証券の代表取締役社長に女性が就任したのもその効果の表れと考えています。2020年からは、社員の成長を後押しし、豊かな人間性を養うことを目的とした「Humanity Enhancement Program」を展開しています。これは、社内における異分野での経験を積む「社内インターン」や他社の業務に従事し多様な価値観・知見を獲得する「副業留学」、自主的なチャレンジに対し支援を行い、人間的な素養・教養の習得を目指す制度である「プライベート支援」等7つの制度から成るプログラムで社員の成長、挑戦を支援しています。このほかにも当社では、社内公募制度やMBA取得制度など様々な人材育成・福利厚生制度が整えられています。
ここで紹介した挑戦は、当社全体のなかではほんの一例に過ぎません。他にも多様な分野で多彩なチャレンジが行われています。すでに始まっている挑戦も常に見直し、ブラッシュアップを続けることを常に意識しています。このように、立ち止まることなく「時代の一歩先を行こう」という精神こそ、私たちのカルチャーなのです。

人はいつでも変わることができる
大切なのは、次へ向けて進むこと
ここで少し私自身のお話をさせていただきます。私は元々、「世の中の先を行きたい。独自の道を行きたい」という志向がありました。しかし学生時代は、その思いの実現に向けて必ずしも具体的な行動ができているわけではありませんでした。
転機が訪れたのは社会人となってしばらくしてからです。めまぐるしく変化している業界を取り巻く状況や社会の様子を目の当たりにし、「このままではだめだ」と痛感すると同時に、「どうせなら、変化する業界と社会の中でパイオニアになりたい」と思いました。そこから、何事に対しても自分で考えて行動するようになり、失敗もたくさんしましたが、成功すると周囲から認めてもらえ、それが嬉しくて次の挑戦に向けたモチベーションが高まりました。この繰り返しにより、今の私の土台が築かれたように思います。
この経験から私は、「人はいつでも、何かのきっかけで変わることができる」と考えるようになり、人間の可能性は無限大だということも実感しています。ただ、どんなに大きな可能性も、開花させるためには挑戦が必要です。じっとしていては何も生まれません。もちろん、すぐにうまくいくことは多くはありません。しかし、「今できるか、できないか」は重要なことではありません。大切なのは、次に向けて進むことです。「人の能力、そして人材育成は未来進行形で考える」というのが、私の持論です。
自分自身、お客さま、会社、社会
すべての成長をリンクさせる環境がある
挑戦は時として困難を伴います。大変だと思うかもしれませんが、見方を変えてみると実は楽しくて仕方ないものです。知恵を巡らせ工夫を重ね、行動を続けた先に出会う成功の喜びは格別だからです。
私は令和というこの時代は、面白くて素晴らしい時代だと感じています。スタートアップ支援をはじめ、挑戦を後押しする仕組みや社会の空気がありますよね。かつては成長への道のりを会社や社会から導かれることは多々ありましたが、今は自分らしい道のりで成長することができます。皆さんにも、ぜひ自分らしい方法で成長してほしいと願っています。
当社には、社員の皆さん自身とお客さま、会社、社会の4つの成長がリンクする仕組みがあり、その仕組みを作ることこそが社長である私の役割だと思っています。ですから若手社員の皆さんには、思う存分自分の成長を目指してもらいたい。その手がかりの1つとして、「お客さまのお役に立つことを追求しよう」と呼びかけています。お客さまのお役に立つためにどうすべきかを考え、行動すれば、おのずと自分自身が成長し、ほかの3つも成長へとつながります。
学生の皆さんには、様々なことに関心を持って行動をしてもらうことが充実した学生生活につながるとお伝えしたいですね。本を読んだり知らない場所に行ってみたり、人との結びつきを深めるような体験をするのもいいでしょう。そういった経験のなかから、やりたいことや就きたい仕事が見えてくるはずです。皆さんが描いた未来を、当社で共に実現できる日が来ることを楽しみにしています。
